ジュエリー・貴金属

ジュエリーのメッキ加工とは?メッキの種類とメリット・デメリット

ジュエリーのメッキ加工とは

ジュエリーにおけるメッキ加工とは、金属の見栄えをよくするために別の物質を配合したメッキを施したものです。
一般的には機械を使って、品物に電気を流して表面に別の金属を電着させているものや、金属の周りに塗ったり吹きかけたりして加工しています。

メッキ加工のメリット

✔ 純粋な金属よりも輝きや色が強い
✔ 劣化しにくい
✔ アレルギーを避けることもできる

「メッキが剥がれる」とはよく言ったものですが、その言葉はあまり良いイメージではありませんよね。
しかしジュエリーにおいてメッキ加工はメリットが多いです。
一般的に真鍮 (銅) などの物質は、劣化すると著しくその輝きを落としますが、メッキ加工すればその輝きは長持ちします。
輝きや色味は10金などよりも強く感じることも多く、並べてみるとメッキ加工製品のほうが目立つこともあります。

メッキ加工のデメリット

✔ 色あせたときに修復しにくい
✔ 剥がれるリスクがある
✔ 色味が不自然

メッキ加工のメリットをそのままデメリットにしたような感じです。
メッキが色あせてしまうと、再度メッキをかけるには一度メッキを剥がす作業が入り、手間がかかります。もし、メッキなしでもよいとなるとその仕上がりは少し不安。
日常で使用している場合はメッキが剥がれるリスクもあります。

色味も輝きが強いというメリットを書きましたが、これがかえって不自然だという見方もあります。

紛らわしいメッキの表記

表記の例

K18WGGP・K18YGGP・K18PGGP・GP

GPというのはGold Plated (ゴールドプレート) という意味です。
似たようなものでGFというものもありますが、これは金張りという意味となります。

上記の表記を見て何か思いませんでしたか?
そうです。表記の中に金の素材を表すK18 (18金) が入っています。

メッキには実際に18金メッキというものも使用されます。
ですのでK18YGGPと書かれると、知らない人は18金なの?と勘違いしてしまいます。
実際インターネットショッピング上にはこういった表記がありふれています。

18金商品が欲しくて「K18」と検索すると、数千円のメッキ加工製品がずらりと占拠していて紛らわしいと思った人もいるのではないでしょうか?

中身は真鍮やシルバー (外はゴールドメッキ加工) なのに、金だと思って買ってしまうこともあるので気をつけましょう。

金 (K18 K14 K10) についてはこちらで紹介

メッキと金の見分け方法

✔ 刻印
✔ 値段

おそらくこの2つが最も簡単です。
シルバーや金には刻印がしてあります。
そして何よりも値段が違います。

メッキの種類

ロジウムメッキ

ロジウムメッキはまるでホワイトゴールドのような高級感のある銀白色の輝きを持ち、ジュエリー製品の中でもとてもよく使われているメッキです。
劣化しにくいメッキですが、数年でくすみが見られます。その場合はメッキ加工業者に再メッキを施してもらいます。

下地があるか無いかで品質も変わる

ロジウムメッキの下には必ず下地メッキとしてニッケルメッキやパラジウムメッキを付けてから、ロジウムメッキは一番上に薄く付けます。
特に耐久性にすぐれているのはパラジウムメッキです。

素材に直接ロジウムだけを付ける事はほとんどありません。

ロジウムメッキの特性

ロジウムの性質は化学的に安定で酸、アルカリに強く酸化や変色もほとんどありません。

耐熱性、耐摩耗性、光沢などが優れています。
硬度もHv800~1000と非常に高く、アクセサリーだけでなく電子機器や光学機器など工業用としても広く利用されています。

ブラックロジウムメッキ

色味はガンメタリックという黒とグレーの中間色。
黒光りしたジュエリーを楽しめるメッキです。

ゴールドメッキ

いわゆる金メッキのことですが、金メッキといっても18金使用のメッキから、配合によっては少し色味農いメッキまでさまざまあります。

ピンクゴールドメッキ

赤味がかった銅を主体とした配合の金メッキです。
「金+銅合金」を使用したものと「金+銅+ニッケル合金」を使用したものなど、廃豪雨によってもピンクの色合いが異なります。
基本的に数年以内に色のくすみが見られますので、その場合はメッキ加工業者に再メッキを施してもらいます。

 

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