プルメリアの花。
私がハワイにいたころは6月に咲く花として頭に残っているのですが、あれから気候が少し変わってしまい、季節に関係なく咲いてしまう花も増えているように思えます。
アラワイ運河の東側に向かうと、背の低いプルメリアの木がたくさん。
この写真は6月の満開の時に撮影しました。
でも真冬にも咲いているときがあります。
「プルメリアは6月でしょ?こんな時期に咲くはずがないから気候がおかしくなっているんだよね。」
本来ならばそう思うのが当然なのですが、今年の新型コロナウイルスの影響で社会でいままで「普通」「当然」と思われていた様式が崩れました。
✔ 本来ならば9時に出社が当たり前でしょ?遅刻するなんて非常識。
✔ みんなと意見が合わないあの人は変わり者だよね。
✔ あの人奥さんが風邪ひいただけで休むなんてありえなくない?
人間の社会で「普通」とか「常識」っていうのは、その国で長らく多数派の人たちで育まれた、ある意味でのかたち。
そこへ人間とは常に隣り合わせで共存しているはずの見えない恐怖が降りかかってきたのです。
それはもう人の価値観を変えてしまうほど。
✔ マスクはろうあの方のコミュニケーションの妨げになるし、笑顔もわからないし、病気を拡散させないために着用するものだから断固マスクをしなかった人たちがマスクをしています。
✔ フラフラになりながらも薬を飲んででも会社に行かなければ、他の人に迷惑がかかると思っていた人たちが、他の人に迷惑がかかるから会社を休むようになりました。
この新型コロナウイルスの件で、いままで付き合っていた人の中に改めて自分との人間関係を見直すきっかけとなるほどの気づきを感じた人もいるかもしれません。
自粛生活の期間中は日本はまさにハワイのような陽気の日も多かったです。
それはもう引くぐらいの晴天とカラッとした空気。
木々の葉はハワイのように一面新緑。
田んぼには水が張り、地面は青と緑が輝いている。
「だけど近年気候がおかしくなっているんだよね・・・。」
それでも花たちはその変化に少しずつ素直に順応し、それでもきれいな花を咲かせているのですね。
開発の進む地域では、人間によって壊された環境に住んでいた動物たちもいます。
しかし新しい生活を選び、その環境に適応して暮らしています。
私たちのこれからの生活は、新たに加わったこの未知の恐怖と共存しながら、新しい生活に順応していかなければならないのでしょうか…そんな気がします。
大げさな話ですが、そうやって地球は回っていて、常に変化し、その地球もまた宇宙のあらゆる偶然に順応しながら進んでいると思うと、私の生活なんてほんのちっぽけなもの。
今月の支払いのことを考えると、本当はそんな風には考えられないのですが、私はちょっと疲れたら雲の上よりももっと高く、宇宙の果てから自分を見てみるときがあります。ほんとうにたまにですが。
私がフォローしている方で、
「どこで切っても充実してると言える金太郎飴のような人生を歩めたらいいな。」
というようなことをおっしゃっていた方がいます。いつどこで切られても折れても美味しいし絵も描かれている金太郎飴。
プルメリアの花はいつ咲いていても美しいです。
どんな社会になっても、私は私と言える人生を歩みたいです。