「ついにフラのレイをネットで買った。
でも袋を開けたら、なんだかくっさーい気がする!気になる程度のにおい。」
フラグッズを扱うお店って少ないですよね。
フラ用品をお店で直接買うことはそうないかもしれません。
インターネットや卸売りで直接まとめて買ったレイやハクがなんともいえないツンとしたにおいが気になることがあります。
✔ 袋を開けたらツンとした匂いが気になった。
✔ 石油系の匂いも感じる。
✔ 何とも言えない匂いで不安。
✔ 製造国によって違うの?
今回はそんな疑問にお答えします。
フラのレイやハクなどが匂う
私はフラ用品を取り寄せて小売り販売をする立場です。
マハロハナを運営するようになってから、この匂いがとても気になりました。
小さな子どもやペットがいればなおさらです。(我が家にはどちらもいます。)
一体どんな物質が匂うのだろう?
この匂いは有害物質?
結論から言いますと、この物質の主たるものは「酢」の一種であることが多いようです。
しかし、そのグッズがどのようなものかによっても変わります。
フラグッズはほこりや汚れが付くので外に出しっぱなしということがあまりありません。
そのため余計に匂いを感じます。
匂い方と原因
レイ
✔ ツンとした匂いが多い。
花やマイレなどのレイはツンとした匂いがするものが多いです。特にどのフラグッズよりも強い匂いを感じます。
レイが匂う理由
レイはたくさんのシルクやポリエステルで作られたものが多いですが、体積があります。
だからほかのフラグッズよりも多めに匂いをかためて発してしまうのですね。
特にたくさん袋に密閉されていればなおさらです。
匂いの原因
✔ 塗料止めの酢。
✔ ポリエステルなどの素材の匂い。
匂いの原因は主に「塗料止めに使われているもの」と「素材そのもの」の匂いです。
塗料止めは製造国が中国方面の場合でもハワイでも、酢の種類を利用することが多いようです。
水につけると水が黄色くなることがあります。
この酢の匂い (酢酸系) が一番不安にさせますが、実は安全な塗料止めの方法です。
あとは素材そのものの匂いです。
新しく開封したプラスチック製のものなどは石油系の匂いがするものも多いです。
物によっては製造工程で着色をしているものもあり、そうしたレイはあまりツンとした匂いはありません。
ハク(レイポオ)・リストバンド(レイクペエ)
ハクやリストバンドはレイほど匂いが目立ちませんが、匂いの原因は基本的に同じです。
ヘアクリップ
✔ 接着剤のような匂い。
✔ ツンとした匂いが混ざる。
匂いの強さはそれほどでもないですが、よーく匂いをかぐと何とも言えない時があるのがヘアクリップです。
匂いの原因
✔ 塗料止めの酢。
✔ ポリエステルなどの素材の匂い。
✔ 接着剤系の匂い。
一番気になるのが3番目の接着剤系の匂いですが、これは多くの人が使っているグルーガンで接着していることが多いため、それほど気にする必要はありません。
強い接着剤で溶剤も含まれていて・・・なんてことを想像してしまいますが、実はフラのヘアクリップはグルーガン程度の接着が多く、すぐに外れやすいのです。
逆に言えばご自身で修理・制作できます。
また、ヘアクリップは直接肌に触れることはそれほどありませんし、体積 (表面積) も大きくないのでさほど気にならない方が多いかと思います。
フラ楽器
✔ 油っぽい匂い。
✔ 民族的な匂い。
プイリやイプ、ウリウリなどはレイとはまた違った匂いを発します。
匂いの原因
✔ 塗料止めの酢。(ウリウリ)
✔ 竹やひょうたんなどの素材の匂い。
✔ ニスの匂い。
楽器は自然の素材を使っています。竹やひょうたん、ココナッツなど、それぞれの持つ自然の匂いがベースとなっています。
これがいわゆる民族的な匂いですね。(へんな言い方ですが。)
そして油っぽい匂いは、素材を保護するためのニス系の匂いが多いです。
ニスには環境や人にやさしいものが多く出ています。
職人さんも手でひとつひとつ手掛けていきますから、有害なものは使いたくないでしょう。
匂いが気になる場合の対処法
✔ 外に干す
✔ 洗う
✔ 出しっぱなしにする
私たちができることと言ったらこれくらいではないでしょうか。
新車も新築も新品も、使っているうちに気にならなくなるのは、外気に触れて匂いが拡散しているのと、ほかの匂いによって相殺されていること、そして匂い自体が薄れていることが考えられます。
フラグッズでどうしても匂いがきついものは、外で日陰干し、1日~2日くらいなら天日干ししておくとよいかと思います。
家で洗う場合の注意
フラは薄い素材と繊細なつくりをしているものが多いため、洗濯機は使えません。
私は恥ずかしながら当初、洗濯機洗いができるかどうか試してみました。
1. 洗いすすぎは完全にダメ。ネットに入れてもボロボロになります。
2. 脱水はネット入りなら多少OK。
ところが手洗いでもNGの方法があります。
1. 少ない水でもみ洗い。
2. 何度もレイなどを持ち上げたり入れ替えたりする。
3. 洗剤を普通に入れる。
4. 色の系統が違うものを一緒に洗う。
少しでもこすれると先端が思った以上にボロボロになる素材もあります。
洗剤やせっけんは少し入れても大丈夫なことが多いですが、色が強いものは激しく色落ちします。
色落ちしやすいのは、それだけ自然の塗料止めで作っているということですね。
おすすめの洗い方 1
1. 大きめの器に大量の水を入れ、漬ける。
2. やさしく押してあげる。
3. 気になる場合はこれを2回くらい行う。
4. 乾燥
おすすめの洗い方 2
1. シャワーをまんべんなくあてる
2. 乾燥
1は、しっかりと匂いや汚れを落としたい方向け。
2は、表面の気になるものや不安に感じるもの (有害物質?ウイルス?ばい菌?)などだけでもさっと落としていたい方向け。
乾燥はしっかり行う
水分を含みやすいため、乾燥はしっかりと行います。
微量な汚れや皮脂がカビの原因になります。
せっけん水を使った場合は、せっけんがカビの原因となるので注意。
あると便利なもの
✔ 手袋
✔ マスク
✔ 洗濯ネット
✔ 干す用ネット (大きめ)
※すべて外部リンクです。どのようなものかはリンク先の情報参照。
手荒れが心配な方は手袋を。
開けた時のほこりが心配な方はマスクを。
くずが散るのを防ぐには洗濯ネットを。
干すときに便利なネットを。
マハロハナでは洗浄を行っています
あえて一応という言葉でよいかと思いますが、マハロハナのフラレイ、ハク、ブレスレット (リストバンド)、ヘアクリップはすべて販売前に洗浄しております。
これがけっこうな手間と経費です。
けれども、「絶対」ということはあり得ない世の中。子どもも大人も身に着けられるように、見えない不安を少しでも軽減するために行っています。
それに保管していても匂うんですよね。
梱包される方も気になりますし、その空気だって、完璧とはいえませんが、より良い環境のためにも行い続けています。う~ん冬は手がつらい。
結論
フラグッズの匂いの多くは無害である可能性が高いため、過度に不安になる必要はない。
すべてが絶対ではありませんが、あの独特のツンとした匂いは酢の可能性が高いのと、いろんな匂いが混ざっているので不安が大きくなるということを知っておけば、過度に気にする必要はないのではないでしょうか。