一言で「カワ」と言っても本革や合皮などがあり、革の中でもさまざま種類があります。
素材により異なった性質をもっていますので、上手に付き合いながら、末長く愛用できると良いですね。ここでは、「革」の紹介とお手入れの仕方も紹介しています。
みなさんは「革 (皮)ひも」とか「革 (皮)ネックレス」と聞いてどのようなものを想像しますか?
革ひもネックレスチェーンと言っても様々な種類があります。留め具の種類を組み合わせたら何通りになるかわからないほど。
そこで、革のネックレスチェーンを買うにあたり、どのように選んでいけば良いのかを代表的な革のネックレスチェーンをもとに段階に分けて紹介します。
革(皮)の種類を選ぶ
一言で本革、革、皮と言ってもその皮が何の皮なのか疑問に思ったことはありませんか?
革の種類には
牛革 | カーフ (薄手できめ細かい)・キップ (厚手) |
豚革 | ピッグスキン |
羊革 | ラムスキン (仔羊の革)・シープ (成羊の革) |
山羊革 | キッド (仔山羊の革)・ゴート (成山羊の革) |
馬革 | ポニー (柔らかく軽い)・コードバン (尻部分、張りと光沢感があり丈夫) |
起毛革 | スエード・ヌバック・べロア (肌触りが良く柔らかい) |
樹脂仕上革 | エナメル・ガラス張り革 (かたく艶が強い) |
などがあります。
ジュエリーネックレスでは耐久性の良い牛革が一般的に使用されることが多いのですが、趣向によって素材は本当にさまざまです。
そして天然本革ではない似たような合皮やラバーなどがあります。
合皮 | 艶があり水に強い、水をはじく、劣化しにくい |
ラバー | 水をはじく、艶があり柔軟性がある |
色を選ぶ
黒 (ブラック)、焦げ茶色 (ダークブラウン)、茶色 (ブラウン)をはじめ、現在では赤や青、黄色やグレーなどさまざまな色で着色してあるものも増えています。
本来持つ革ネックレスのイメージとはまた違った趣のある選択肢が増えましたね。
芯ありと芯なしを選ぶ
まず、革ひも言っても皮そのものを細くカットした皮ひもなのか、真ん中に芯を作って巻いた皮張りなのかで特徴が異なります。
ここで取り扱う芯ありとは、綿で芯を作り皮張りしたものがメインとなります。
これにはそれぞれいくつかのメリットとデメリットがあります。
皮そのものの特徴とデメリット
皮そのものを細くカットしたネックレスは革 (皮)ひもと呼ばれる方が多いかもしれませんね。
- 皮の風合いが出やすく、使い込むごとに味わいが豊かになります。
- 比較的安価
- アンティーク雑貨やアンティークジュエリーなどによく使用されます。
- ほつたりよれたり劣化しやすい。革だけでは耐久性に乏しく、ある期間使用していると著しくよれてしまったり、切れてしまうこともあります。
- 芯が付いていないと重みのあるペンダントがそのままだらーんと垂れ下がってしまいます。
芯ありの特徴とデメリット
ネックレス用に芯を作り、強度を持たせ形を維持したもの。芯は綿で作られることが多く、その芯の回りに皮を張ったネックレスです。
- 芯がしっかりしていてネックレスとしての形を維持している。
- 重いペンダントでも型崩れしにくい。芯をいれることでネックレスの線が維持されます。
- よれたり擦れたり磨耗しにくい。切れにくい。
- 少し値段が高い。
- 見映えには好き好きになります。使い込むと「ある程度」の味わいが出ます。このある程度というのがポイントで、完全な劣化とは違う風合いが醸し出されます。
- 芯があるため、初めの感触はかたい、というのが一番大きいのではないでしょうか。張りがあると言えば聞こえが良いですが、アンティークなどをイメージされた場合は少々イメージと異なるでしょう。
革のみのネックレスではだるだるになってしまうのが気になる方は芯ありを選ぶと良さそうですね。
合皮やラバーにも芯ありと芯なしがありますが、強度や柔軟性はさほど気にしなくてもよいかと思います。
ストレートタイプと編み込みタイプ
芯ありの革ネックレスチェーンはきれいなネックレスの形を維持してくれますが、もっと個性を出したい時に人気なのが編み込みデザインです。編み込みは3つ編みや4つ編みがあります。4つ編みの方がしっかりしています。
ストレートタイプの良さとデメリット
メリット:ストレートではスタイリッシュに見せられるのと、上品さがあります。
デメリット:シンプルな分少し味気なさがあります。
3つ編み4つ編みタイプの良さとデメリット
3つ編み4つ編みネックレスチェーンはそれだけ装着していても様になるデザインが特徴です。一言で言えばかっこいい。でも女性にも意外と人気なんですよ。
メリット&デメリット:カジュアルで男性っぽさがある。
留め具を選ぶ
さあ、色や素材感やデザインが決まったら最後は留め具のタイプです。
留め具は本当に多種多様なものがありますので好みですが、首の後ろで目立たないため装着感や装着のしやすさ、使い勝手を中心に考えると良いでしょう。
最も使い勝手が良いかと思われるのが、ワンタッチで脱着できるマグネット式のものです。
また長さが調節できるアジャスター付きのものもおすすめです。
天然本革のお手入れ方法
■お手入れの基本3カ条
1.水やお湯での水洗いは絶対にしないようにしましょう。
2.風通しが良く、陽の当たらない場所に保管しましょう。
3.休みなく使用せず、少し休ませると痛みや型崩れが少なく長持ちします。
天然皮革 (本革) | ||||||
牛革 :カーフ(薄手できめ細かい)・キップ(厚手) 豚革 :ピッグスキン 羊革 :ラムスキン(仔羊の革)・シープ(成羊の革) 山羊革:キッド(仔山羊の革)・ゴート(成山羊の革) 馬革 :ポニー(柔らかく軽い)・コードバン(尻部分、張りと光沢感があり丈夫)ワニ革・トカゲ革・ヘビ革・カメ革・オーストリッチ・エミュー・ジャクルシー・カンガルースキン・象革・サメ革・アザラシ・鹿革・セーム革 | ||||||
これらの革製品は、「本革」として広いジャンルで流通しています。 水分にとても弱く、シミや水ぶくれの原因となり、多少の色落ちや色焼けがありますのでご注意ください。 特に革は熱に弱く、繊維の様に高温で染めることができないので、多少の色落ちを防ぐ方法はありません。
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起毛革(スエード、ヌバック、べロア) | ||||||
強い摩擦により色落ちしやすく、特に水に濡れると、色損やシミの原因となったり、色落ちで衣服を汚すことがありますので注意しましょう。
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樹脂仕上革(エナメル、ガラス張り革) | ||||||
革の表面に合成樹脂を塗って仕上げているので比較的、水汚れに強い素材です。
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本格的な革ネックレスが買えるショップ
こちらの記事を書かせていただきましたマハロハナは本来ジュエリー専門店です。
さまざまな革ネックレスの中から特に人気のあるもの、そして人気だけでなく機能性に長けているもの、メリットやデメリットを考えながら商品を選別して並べています。
商品はすべて「芯あり」。その理由は高級ジュエリーからメンズなど多くのジュエリーに使用できることを目的としているからです。
本革ネックレスチョーカー「アジャスター付き」
シンプルながら誰にでも人気がある革ネックレスがこちら。+5cmのアジャスターが付いていて長さ調節ができます。
色
くろ・こげ茶・明るめの茶色など色のバリエーションがあります。
太さ
太さは2ミリと3ミリの2タイプで揃えています。
デザイン
ストレートタイプと編み込みタイプの2種類を揃えています。