ハワイの文化・伝統

カエナポイント(Ka’ena Point)の伝説を探る!西海岸ルートの紹介と注意点

みなさんはハワイの玄関口といえばどこを思い浮かべますか?
やはりオアフ島ホノルルの国際空港と答える人は多いのではないでしょうか。
今回のお話はハワイのもうひとつの玄関口という独自のテーマで進める、ハワイの重要スポットについて話したいと思います。

でもちょっと話が長い…興味のある方だけお付き合いください。

もうひとつの玄関口?なんだか意味ありげなテーマね。ダウンタウンの港はかつての玄関口だったけれど、そういう話ではなさそう。

みなさんはハワイオアフ島はまるまる1周できないことをご存じですか?
ツアーやブログなどで「ハワイ1周!」「オアフ島1周!」という記事を見かけますが、よーく見ると実際にはオアフ島の半周のことを1周としています。
私もオアフ島1周と言えばこの実際の半周を言うことの方が多いかな。

それだけならまだしも、地図をさらにじっくり見てみると西側半分はまるで何もないかのように観光地が紹介されていませんよね。

そしていざ1周してみたい!と思っても、オアフ島の道路は北西部分で道路が寸断されているのです。
その寸断されている場所が「カエナポイント (Ka’ena Point)」と言われる場所です。

ハワイ州自然保護区カエナポイント

道路がつながっていないのはなぜ?と疑問に思う人はいませんか?
今回はそんなお話に迫ります。

カエナポイントの場所

カエナポイントはオアフ島の北西部の尖っている地形部分を指します。
本当に道路がプツっと途切れているんですよね。

このエリアはハワイ州立自然公園としていまだ開発がされていない広大な部分です。

絶滅危惧種の生物の繁殖地にあたるカエナポイント。国立ではなくて州立であることも意味がありそうだよね。

カエナポイントの行き方は2通り

カエナポイントへは車で直前の駐車場まで向かって、駐車場からトレッキング (ハイキング)になるのですが、2つのルートがあります。

カエナポイントの地図や駐車場の位置参考 Google Maps

1. 北海岸モクレイア側ルート

ノースショアにあたるワイアルアやモクレイア地区側からアプローチするルートです。

2. 西海岸マカハ側ルート

オアフ島西海岸のワイアナエやマカハ地区側から向かうルートです。

2つのルートの違い

所要時間

ともに片道1時間ほど。どちらからアプローチしても同じくらいの所要時間です。

難易度

その道のその時の状態にもよりますが、西海岸側のルートの方が若干難易度が高いかと思います。というか危険ポイントが多い気がします。

景色

どちらもゴツゴツした岩場と荒波の風景です。
北海岸側は伝説で言い伝えられている岩を見ることができます。基本的に平均的な景色です。ただし冬季は高波に注意してください。
西海岸側は自然が創り出した岩の芸術やマカハのそびえる山々を見ることができます。またかつて使われていた鉄道の名残を見ることもできます。

カエナポイントの西岸ルートの紹介

ではいよいよカエナポイントへ行ってみましょう!
今回は西海岸側ルートからアプローチしますね!

駐車場に着くまでに準備しておきたい物事

水ボトルを多めに準備

自然をそのまま開発せずに残しているこのエリアにはもちろんお店はありません。そして日陰も全くありません。
往復2~3時間を日差しがサンサンと降り注ぐ中歩きますので、水分補給を第一に考えましょう。

トイレはなるべく直前にすませておく

水分補給とは真逆になってしまいますが、今度はおしっこ問題。
仮設トイレもありません。
緊急の場合は自然の中のありのままの体験になってしまいますので、できるだけ直前にトイレをすませておく必要があります。
西側はワイアナエ地区にいくつかお店があります。
駐車場直前のビーチパークにも公衆トイレがあります。利用の際は周囲に注意しながら利用しましょう。

置いていく荷物は先にトランクへ

これは後でお話しする部分に関わりますが、できればカエナポイントでの駐車場ではトランクの開け閉めで荷物を入れたりする姿を見せないようにしましょう。
どうしても置いて行かなければならないものは手前のスーパーや公園の駐車場で先に詰めておきます。

以上が最低限やっておきたいことです。

あると良い物

日焼け止め・サングラス・帽子

駐車場での注意

カエナポイントの駐車場

防犯

おそらくカエナポイントでの一番の心配が駐車場の事ではないでしょうか。

駐車場は無料です。

え?そういうことじゃないって?
そう、いろいろな記事で車上荒らしのことが書かれていて心配になりますよね。
長い時間戻ってこない上、駐車場周辺には遮るものがあまりないため車上荒らしのターゲットになりやすいとされています。

気休めな言葉ですが、今のところ私の周りでは車上荒らしに遭ったという話は聞きません。
それ以前に盗られて困るものは置いて行かない、持ってこないということを心がけましょう。
こればっかりはそれ以上気を付けようがないような気もします。

停める場所

駐車する場所をあえて変える人もいるようですね。
カエナポイントの駐車場だと目的がまるわかりですが、ビーチパークなど賑やかな場所なら人の往来もあるし、目的がトレッキングだとは限りませんからカモフラージュできるのです。
でもちょっと長めに歩くことになるかな。

西海岸側ルートの見どころ

鉄道の名残り

ハワイアン鉄道の名残りとなる枕木

さとうきび産業時代の鉄道の名残りとして枕木が残っています。こんなに遠くまで鉄道が続いていたんですね。

洞窟岩

カエナポイントの洞窟のような岩場

勝手に付けた名前です。自然が創り出した有形美。それにしても壮大な景色です。

ワニさん岩

カエナポイントのワニのような岩場

こちらも勝手にそう呼んでいます。まるでワニの形をした岩に見えませんか?

ワイアナエ山脈の絶景

ワイアナエ山脈

なんといってもこの壮大な景色でしょう。息を飲むような自然の偉大さを感じます。

トレイル道の注意ポイント

西海岸側は思いのほか崖が崩れていたり、それに伴う迂回ルートが断崖の脇道だったりと、危険を伴う場所が多いのが特徴です。

カエナポイントの西側ルートは危険も多い

上の写真はすでに思いっきりがけ崩れしていますね…。
下の写真のこの車。いつからどうしてこうなった?というかどうやって来たのか謎です。

カエナポイントの西側ルートは危険も多い

二重ゲートでの注意

カエナポイントはあらゆる外来動物の侵入を防ぐために二重のゲートが設けられています。

カエナポイントのゲート

ここでは足元にブラシが設置されていますので、靴についた今までの泥や土を落として入りましょう。

もちろんいないとは思いますが、犬やその他の動物を連れて入るのはご法度ですよ。

カエナポイントで観ることができるもの

やっと着いたーー!
と思ったら、中に入ってからが一番歩きづらい!
細かいきれいな砂で覆われているので、足をとられます。最後にこれかぁ。

ハワイアンモンクシール (イリオホロイカウアウア)

ハワイアンモンクシール

カエナポイントはハワイアンモンクシール (ハワイ語でイリオホロイカウアウア)の生息地となっています。
運が良ければ絶滅危惧種に指定されているハワイアンモンクシールに出会えるかも。
もちろんいないこともあります。すみずみまで探したいけれど広くて暑くて体力が続かない…
あんなにのんびりしたモンちゃんたちが、なぜこのような険しい土地で生活しているのか謎です。

コアホウドリ (モリ)

この場所はコアホウドリ (ハワイ語でモリ)の繁殖地としても保護区指定されています。
アホウドリ以外でもいくつかの鳥を見ることができます。

カエナポイントでの注意

動物に近づかない

カエナポイントとモンクシール

ここは彼らの聖域です。ハワイアンモンクシールやアホウドリに近づかないようにしましょう。

自然に注意

カエナポイントの先端

隅々まで行くとごつごつした岩場や砂浜もありますが、ハワイアンモンクシールを探しに先端へ行きすぎて、足をすべらせ波にのまれないように注意しましょう。

ごみを捨てない

また、もちろんのことですがゴミを捨てるような行為はやめましょう。

ロープの外に出ない

カエナポイントでロープの外に出ない

人が歩けるスペースはロープで仕切られています。ロープの向こうに鳥が卵を温めていたりしますので、絶対にロープの向こうに出てはいけません。

そこにあるものを持ち出さない

ハワイの州立公園やヘイアウにある砂を持ち帰ったり、石を動かしたりすると祟りや不幸があると言い伝えられています。実際マカプウヘイアウでは、その動かした石をわざわざ戻しに来たら不幸が終わったという話もあります。
マユツバものの話ではありますが、これがなぜここにあるのかを尊重し、敬意を払って訪れるようにしましょう。

カエナポイントの意味

カエナ (Ka’ena)はハワイ語で「熱」という意味です。
ここは火山の噴火口でもあったの?と思われるようなこの名前は、火山の女神ペレの親族にちなんで付けられたと伝えられています。
歩いていてもこの照りつける日差しと荒波の情景が熱をも思わせることでしょう。

ここから先は、カエナポイントの神話や伝説のお話。
読んだらとっても考えさせられる場所として心に残るでしょう。

カエナポイントの伝説と神話

魂が向かう玄関口と伝説

その昔、カエナポイントの岬の突端には生と死の境目、つまりあの世への入口があると言い伝えられてきました。この岩場から魂が旅立つという言い伝えがあるのです。

オアフ島で最も西側に位置するこの場所は、太陽が海に沈む場所です。
古来ハワイアンたちはこの太陽が沈む場所を生命の終わりと重ねていました。魂はここで消え、過去のものとなります。
しかしハワイアンたちは生命の終わり、つまり過去は同時に未来への始まりだというポジティブな価値観のもと、このカエナポイントを玄関口と考えるようになったのです。

そう、カエナポイントはハワイのもうひとつの玄関口なのですね。

わたしたちの生活の中でも、「何かの終わりは何かの始まり」という考え方があるよね。そうした考えは人間にとって共通するものなのかも。

このカエナポイントの伝説シリーズ。本当に書き切れないほど多くて、カエナ岬の先端の形をはじめ、岩、大地、あらゆるものにさまざまな言い伝えや神話があります。

例えば、伝説の岩「レイナ ア カ ウハネ (leina a ka ‘uhane)」。この岩から魂が飛び立ったとされる伝説があります。レイナ ア カ ウハネはモクレイア側 (北海岸側)からのアプローチで見ることができます。

それらの伝説や神話は諸説あり、時代や人伝によって形や意味合いも変わって行っているとは思いますが、それほどこのカエナポイントがハワイにとって意味のある場所だと言うことがわかりますよね。

カエナポイント

ようやくですが、カエナポイントの道路が途切れている理由、なんとなく想像できましたか?

そう、ここはハワイにとって重要なポイント。保護動物の生息地です。そしてハワイアンにとっての玄関口。生死の入り口です。
こうした理由もありハワイ州立公園として大切にされている場所なのではないでしょうか。

記載されている情報は当時の現地状況により変わる可能性があります。
また諸説ある伝説などの一説を書き記したものです。参考程度に心にとめておいていただければ幸いです。

さあ、カエナポイントから無事に帰還できたらあとは未来に向かって歩くだけです!

みなさんも訪れる際は、カエナポイントだけでなく周辺の街や人、歴史に敬意を持ちながら訪れ、ハワイの文化に触れてみてください。
どうかこのハワイ文化のひとつが、いつまでも大切に残ることを願います。
そしてあなたの心の片隅にひとひらでも残り、何かのプラスになりますように…

MAHALO.

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