ハワイ州の中でも最も観光化されていない島「モロカイ島」。
今回は島の西海岸方面「ウェストエンド (West End)/ウェストショア (West Shore)」に車を走らせてみました。
情報は2019年以前(コロナ禍以前)の経験に基づくものです。
モロカイ島の西側はこんなところ
起伏のある地形です。
乾燥した気候です。
リゾート開発が行われたエリアもあります。
上の地図は、はじめてのモロカイ島でも行けるスポットを記載したものです。
内陸の高台に閑静な「マウナロア」という名前の街があります。
西海岸中央にはハワイ最大級の長い砂浜「パポハクビーチ (Papohaku Beach)」が広がります。
リゾート地として開発されていた時期もあり、その名残を見ることもできます。
野生のシカと出会うこともあります。
北西エリア
北西エリアは基本的に舗装された道路が見当たりません。
オフロードで進むことはできますが、観光客が踏み入ることができそうにないような場所です。
西中央エリア
高台の街マウナロア
島の内陸の高台には「マウナロア」という静かで美しい街があります。
ビーチリゾート
西海岸中央エリアはパポハクビーチを中心とし、かつて開発されたビーチリゾートになっています。
その周りは岩場が多い断崖の海の景色も広がりますが、ビュースポットも多く車での移動が可能です。
西南エリア
西南エリアは道路が寸断された断崖が続くエリアと、いくつかのビーチが点在します。
しかし舗装された道路の選択肢はほとんどなく、西海岸中央からついでにという感じで直接向かうことは不可能になっています。
カウナカカイからモロカイ島西海岸への所要時間
カウナカカイからモロカイ島西海岸へ迷わず直行すれば約40分前後くらいです。
初心者の私たちが今回目指したのはモロカイ島で一番長い砂浜のひとつ「パポハクビーチ」。途中で「マウナロア」に寄りつつ、坂をぐんぐん下ってビーチを目指しました。
全体的に西側は広大な景色と壮大な高原になっていて、ありのままの自然にこんな感じの道路が延々と続きます。
モロカイ島の西側へ行く前の準備
お店がほとんどないため、事前に食料やドリンクを多めに買っておくと安心です。
私たちは朝早くにフレンドリーマーケットで食料や飲み物を買い込み、モロカイ島西側へ向かいました。
夏のモロカイ島、しかも西側は乾燥した気候で暑いです。
モロカイ島西側へ向かう場合、島内で食料品が買えるのは中心地のカウナカカイと西側の高台「マウナロア」くらいです。
日曜日ともなれば状況が変わりますので、より一層の準備をしておいた方が良いかもしれません。
マウナロア
Maunaloa
マウナロアというとハワイ島の山を思い描きますが、ハワイには同じような地名がたくさんあります。
モロカイ島のマウナロアもハワイ語で言えば「広い山」のひとつです。
標高は271mほどですが、海から一気に上がっていくので高原地帯のように感じます。
私たちはここの凧専門店のおじさんに少しお世話になりました。
パポハクビーチ
Papohaku Beach
ハワイ諸島で最長規模の砂浜を誇ると言われるのがパポハクビーチ (Papohaku Beach) です。
はじめてのモロカイ島でも迷わずに安心して行けるビーチの一つです。
各路地の奥にある西海岸への入口
「西海岸中央」沿いを走っていると、いくつか行き止まりの路地を発見します。
入口には「BEACH」というようなサイン看板があり、そこを進んでいくと行き止まりに駐車場が整備されています。
いくつか入ってみましたが、同じパポハクビーチ付近でもそれぞれまったく違った風景を楽しめます。
西エリアの見どころイベント
Event in West Molokai
モロカイ カ フラ ピコ
諸説あるフラ (フラダンス) の起源のひとつにモロカイ島で誕生した説があります。
そのフラの誕生を祝したフライベントがパポハクビーチパークで開催されています。
モロカイ ホエ カヌーレース
そうそう、モロカイ島からオアフ島間、カイヴィ海峡をカヌーで渡る競技があるのを知っていますか?
その名も「モロカイ ホエ カヌーレース」。
約66km(41マイル)を6人乗りのアウトリガーカヌーで渡るという伝統レースです。
モロカイ島西側での注意
水分補給をこまめにとれる装備で訪れましょう。
舗装されていない道路やアップダウンが激しいところも多いです。無理そうなら引き返しましょう。
DEAD ENDの標識
「この先行き止まり」という意味です。行っても新発見はありませんので、この場合はすぐ引き返しましょう。
未舗装の道路
道路は舗装されているところと舗装されていないところがあります。
普通に観光する範囲ではオープンカーのような2輪駆動でも問題ありませんが、
「野生のシカに注意!」という話もありますので、遭遇したら気を付けてくださいね。
西中央エリアの高級宅地計画?
西海岸中央エリアにはかつてリゾート地として売り出された豪邸が並びます。しかし、現在はその計画はうまくいっていないようで、残骸のようなもの淋しさを感じる景色となっています。
パポハクビーチの南西に向かうと、門から家まで車で行くような広さの廃墟?廃屋?のような豪邸が点在しているのです。
敷地が広くてオブジェも立派!本当にすごかったから写真に撮りたかったのですが、個人宅の写真フォーカスはやめておきました。
「あぁ、なんか歴史を感じるね、誰も住んでいないのかな。昔の別荘だったのかな。」
大変失礼なものですが、これが日本人の観光客の私の率直な印象でした。
頭の中では「ここはかつてカメハメハ王朝時代より受け継がれた由緒ある土地でその名残かも。」なんて思っていました。
そんな趣のある話を描きながらドライブしていたのですが、のちにモロカイ島に住む方に聞いてみると、どうやら豪邸宅地計画やあったようで、その計画がとん挫してしまったというなんとも現代のゲンキンなお話を聞きました。
ビーチスポット点在
そんな豪邸の脇には必ずと言ってよいほどビーチスポットがあります。
ひとつひとつ奥に進んでみると全然違う景色を楽しめるのです。
駐車場はどこも5~6台くらい。
静寂の中に鳥の鳴き声と波の音。
こんなダイナミックな景色に自然の恐怖というものも少なからず感じながら。
ハワイの大地と海に感謝の気持ちが膨らみながら。
雄大な景色の中にいるちっぽけな自分たち。
少し不安になるけれど、迷ってもいつかは海に出るさ~という気持ちで運転していると、思わぬ絶景に遭遇するかもしれませんし、ちょっとした出逢いもあります。
街灯一つない赤茶けた西側の大地。
夜になったら満天の星空なんだろうなぁ。