ブラックスピネルネックレスのハンドメイド
こんにちは。
私の記憶する限り、10年以上前からすでに多くの方に人気のあるブラックスピネル。
火付け役は有名芸能人や俳優だったかと思うのですが、その人気は一時的なブームだけに終わらず、天然石ジュエリーとしてのポジションを確立している気がします。
今でも人気のブラックスピネルのネックレスやブレスレット、アンクレットなどにオリジナリティーを入れて、自分だけのアクセサリーとして自分の手で作りたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ごく一般的なブラックスピネルネックレスの組み方・作り方をご紹介したいと思います。
ご紹介する方法はあくまで一例ではありますが、基本的な組み方・作り方を学ぶことができます。
さらにこちらは実際に市販されているものと同じ品質となります。
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✔ この記事は2019年11月現在の情報となります。
✔ 専門用語をなるべく使わず、説明や名称は簡単なものにしてあります。
✔ 市場や流行にとらわれない作り方のご紹介となり、数ある方法のほんの一例となります。
この記事を参考に、どんどんご自身の知識や技術の幅を広げてみてください。
用意する物
用意するものは以下になります。
石を組むときに便利な道具もあるのですが、ひとまず下記のみで作ることが可能です。
1. ブラックスピネル
2. ワイヤー
3. 留め金具:引き輪+丸カン付き
4. 留め金具:プレート (ダルマ)+丸カン付き
5. つぶしカン
6. 先端が細く平らなペンチ
7. 先端が細いニッパー
8. メジャーや物差し
1. ブラックスピネルの石
コレがなければ始まりません。お好みの大きさの石を揃えましょう。
購入できるところ:
石はジュエリーパーツ屋や天然石専門店などで購入できます。
2. ワイヤー
石を通すワイヤーです。0.40mmくらいの太めのワイヤーから0.32mm以下の細めのワイヤーまであります。素材はステンレスワイヤーから金のワイヤーまであります。
ブラックスピネルの場合は、錆びにくく切れにくい上、安価なステンレスワイヤーで良いと思います。
透明のナイロンコーティングされたものや、白に着色されたものもありますので、お好みで揃えましょう。
私の愛用しているものはこちらです。
7連ステンレスワイヤー+ナイロンコーティング
購入できるところ:
ホームセンターの手芸コーナー、ユザワヤ、パーツ専門店、ジュエリー専門店など
3. 留め金具:引き輪+丸カン付き
引き輪とは、一方の金具を輪に入れて留めるための輪っかの金具です。
丸カンとは、もともと「C」の形をした金具です。
左右上下に動くワイヤーと金具の間で接続するための部品です。
無くても構いませんが、丸カンが無い場合はワイヤーの動きと負荷がストレートに金具にかかり、ワイヤーが切れたり、金具が擦れる原因となります。
丸カンは自分で付けることもできますが、力が加わると外れやすいため、できればすでに付けられて「C」の接合部がロウ付けされたもの(写真のように「〇」になっているもの) を使用しましょう。
購入できるところ:ホームセンターの手芸コーナー、ユザワヤ、パーツ専門店、ジュエリー専門店など
4. 留め金具:プレート (ダルマ) +丸カン付き
引き輪に入れてネックレスをつなげる役割を持ったプレート。その形から一般的にダルマとも言います。
購入できるところ:ホームセンターの手芸コーナー、ユザワヤ、パーツ専門店、ジュエリー専門店など
5. つぶしカン
ワイヤーを通して潰すことで、ワイヤーがするりと抜けないようにする役割があります。
ワイヤー止めみたいなものですね。
購入できるところ:
ホームセンターの手芸コーナー、ユザワヤ、パーツ専門店、ジュエリー専門店など
6. 先端が細く平らなペンチ
ペンチはつぶしカンを潰すために使います。
つぶしカンは小さいため、先端が細くないとブラックスピネルや金具を一緒に巻き込んでしまいます。なるべく先端が細いものを使用しましょう。
さらにペンチは内側 (つぶす側) がギザギザのものが主流です。「先端が平ら」というのは、そのギザギザがなく、真っ平らになっているペンチです。
購入できるところ:
ホームセンターの手芸コーナー、ユザワヤ、パーツ専門店、ジュエリー専門店など
7. 先端が細いニッパー
ワイヤーを切るためのニッパーは、先端が細い方が切りやすく、仕上がりがキレイになります。
先端が細いものが無い場合は普通のニッパーでも代用可能です。
購入できるところ:
ホームセンターの手芸コーナー、ユザワヤ、パーツ専門店、ジュエリー専門店など
メジャーや物差し
ネックレスやブレスレットの長さを測るために使います。
購入できるところ:
ホームセンターの手芸コーナー、100円均一ショップなど
1. ワイヤーを切る
さぁ、用意ができたらさっそく作ってみましょう!
作りたい長さ+10cmくらいの長さでワイヤーを切ります。
例)45cmのネックレスを作りたい場合は、55cmくらいまで余裕を持って測ります。
実際に作る長さより長めに切るのがコツ。
2. 片方の金具をとめる
片側の金具を留めます。
私の場合、引き輪を先に留めてしまっています。
理由は、プレート側の長さが約1cmほどとなり、後々長さを調節しやすいからです。
金具のとめ方
1. ワイヤーに引き輪を通す
2. 次につぶしカンを2個通す
3. ワイヤーをくるっと回してつぶしカンに通す
4. ワイヤーをきゅっと締め上げる
5. つぶしカンを潰す
6. 余ったワイヤー部分を切る
1.~3.は以下の写真を真似てみてください。
4.~6.は以下の写真を参考にやってみてください。
ブラックスピネルを通す
片方の金具が留まったら、ワイヤーにどんどんブラックスピネルを通していきましょう。
これがなかなか神経を使うのです。
石の通し方とコツ
1. まず、買ってきた石がワイヤーに通してある場合は、ワイヤーから石を抜くときに親指と人差し指をまっすぐワイヤーに向かって持って行きます。
2. 初めは3つくらい石をつまんで、そのまま平行に抜きます。ワイヤーに対して横につまむと指の肉の厚みや角度が変わりやすいので、できればワイヤーに向かって縦につまみましょう。
3. その抜いた状態で、新しく組む用のワイヤーに向かって (抜いたときと同じ角度で)、石を挿していきます。このとき少しでも指がグニャグニャとずれた場合は、穴の向きがズレてなかなかすっぽり入りません。
うまくいくと5~6個同時にワイヤーに組んでいくことができます。
長さを測る
石をある程度通したら長さを測ります。
1. 石を詰める
2. ワイヤーを伸ばして長さを測る
ワイヤーをピンと伸ばして、石を詰めます。
金具の大きさにもよりますが、留めてある金具の先端を0cmとして、石の先端が目的の長さのマイナス1cm~1.5cmくらいがベストです。
例)45cmのネックレスを作りたい場合は、金具の先から最後に通した石まで44cmくらいになると、プレートを通したときにちょうど45cmくらいの長さになります。
金具をとめる
一番初めに片方の金具をとめた方法と同じ要領で金具をとめます。
完成形が下の写真になります。
1. ワイヤーにつぶしカンと金具を通す
2. ワイヤーをくるっと回してつぶしかんに通す
3. ゆるすぎず、きつすぎずの長さで石とつぶしカンを詰める
4. つぶしカンを潰す
5. ワイヤーを切って完成
1. ワイヤーにつぶしカンと金具を通す
ワイヤーにつぶしカン2個を通し、その後プレート金具 (ダルマ) を通します。
2. ワイヤーをくるっと回してつぶしかんに通す
3. ゆるすぎず、きつすぎずの長さで石とつぶしカンを詰める
詳細は下記の「金具のとめ方とコツ」をご覧ください。
4. つぶしカンを潰す
つぶしカンをペンチで潰します。
5. ワイヤーを切って完成
なるべく出っ張りが無いようにワイヤーを切ります。
金具のとめ方とコツ
はじめに金具を接続してしまう
3.でワイヤーをつぶしカンにある程度通したら、下の写真のように引き輪とプレートの金具を接続してしまいましょう。
石がスカスカでゆるゆるのネックレスができているかと思います。
石を片側に詰める
引き輪の方に石を詰めます。
2重巻きにする
その後、そのネックレスを2重巻きにして机に置きます。
そうすると詰まりすぎた石と石の間に再び余裕が生まれ、ちょうど良い遊び部分ができます。
この遊びがないとピンと張り詰めた状態が続き、ちょっとした負荷で切れやすくなってしまいます。
金具と石の間の余白を無くす
2重巻きのまま余ったワイヤー部分をきゅーっと締め上げ、石と金具をしっかり詰めます。つぶカンを抑えながらワイヤーを引っ張ると詰めやすいです。
2重巻きにした状態で行うため、必要な余白は確保されています。この締め上げる時は余白がまったく無くても大丈夫です。
4.に進む
つぶしカンを潰し、余ったワイヤーを切って完成。
つぶしカンは潰しが甘いとワイヤーがするっと抜けてしまう可能性がありますが、潰し過ぎるとつぶしカンが割れてしまうのでご注意ください。
ブラックスピネルネックレスの装飾
お試しのネックレスができたらもうあなた次第でさまざまなネックレスが作れてしまいます。
例えば途中にメッキボールを挟んでキラキラのアクセントを作ってみたり、金具をお好みのデザインに変えてみることもできます。
ぜひ自分だけのブラックスピネルアクセサリーを作ってみてくださいね。
ブラックスピネルの種類豊富なお店
マハロハナでは創業当時からブラックスピネルを取り扱っています。
石の大きさ:2mm~7mm
長さ :16cm~60cm
色 :スタンダード、コーティング
金具素材 :シルバー925
金具 :引き輪、マグネット
さまざまな石の大きさや色味を取り揃えています。
石のタイプは時期によってかなり左右されてしまいますが、もし少しでもご興味を持っていただけたらと思い紹介いたします。
もちろんマハロハナ以外のお店でも良い商品がたくさん並んでいますので、いろいろと見て回ってより良いご縁に巡り合えることを願っています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
公開日:2019年11月5日